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運動と肥満

現代人には肥満が多いと言われています。肥満は見た目のかっこ悪さが先行しがちですが、実はもっと深刻な問題をはらんでいます。
 肥満は、耐糖能異常や高脂血症など代謝異常との関係が深いことはよく知られていることですが、その発生機序についてはまだ解明されていない部分も多く残されています。しかし、これまでの研究により、肥満による合併症が肥満度より体脂肪分布と深く関わりがあること、とくに腹部に脂肪が多く蓄積した肥満が疾患の発症と密接に関係していることなどが明らかとされています。その1つの指標として、ウエストの周径囲をヒップの周径囲で割った数値(ウエスト・ヒップ比といいます)によって、肥満を体型で分けて判定する方法が考案され、様々な代謝性疾患などとの検討が行われてきました。日本人では、男で1.0女で0.9以上を上半身肥満(りんご型肥満)とし、それ未満の下半身肥満(洋梨型肥満)に比べて代謝異常が発症しやすいと報告されています。また最近では、CTスキャンを用いて腹部の断面像を撮影し、腹部の脂肪がどこに付いているのか、つまり腹腔内の内臓のまわりについた脂肪(内臓脂肪)なのか、それとも腹壁に付いた皮下の脂肪なのか(皮下脂肪)を直接知ることができるようになりました。そして内臓脂肪(V)と皮下脂肪(S)の面積の比(V/S比といいます)が0.4以上を内臓脂肪型肥満といい、0.4未満の皮下脂肪型肥満に比べて代謝的な合併症を伴いやすく、上半身肥満でも腹腔内に脂肪が蓄積した肥満の方が要注意であるといわれています。
 では、肥満はどのようにしておこるのでしょうか。「じっと動かないで食べてばかりいると太る」ことは、誰でも分かっていることです。食事はエネルギーの摂取、活動(運動)はエネルギーの消費で、エネルギーは形を変えて出たり入ったりしているだけで、自然に生まれるものではありません。太ることはエネルギーをたくさん蓄えた状態であり、運動は蓄えられたエネルギーを使うことになります。つまり、肥満はエネルギーの過剰摂取またはエネルギー消費量の低下がその成因であるということです。以上のことから考えて肥満と運動の関係について言えば、運動を活発に行うことで肥満が防げるはずです。
 肥満と運動は切り放せない関係にあるようです。体力と死亡率を調べた研究によると、肥満の人ほど死亡率が高く、体力のある人は死亡率が低いことが明らかとなりました。そして、その研究から、肥満でも体力の高い人ほど死亡率が低く、肥満で体力の高い人は、痩せていて体力の低い人より死亡率が低いという興味深い結果が得られています。肥満体でも運動による体力向上は、見た目以上に得られるものが大きいということです。また、これまでも肥満と代謝性疾患や血圧との関係について、ウエスト・ヒップ比の違いや有酸素性作業能(体力やスタミナを表します)の優劣が重要であることが推察されています。そして腹腔内の脂肪との関係では、運動が内臓脂肪の蓄積に対して抑制的であり、食事療法を伴った運動療法を行うと、皮下脂肪に比べて内臓脂肪が減少しやすくなります。
 肥満の解消法は、長期的かつ継続的に摂取エネルギーより消費エネルギーを大きくして、過剰に蓄積された体脂肪ををエネルギーに転換して利用させることにあります。その点で、運動は有効な手段であると考えられます。運動による減量効果は緩慢ですが、運動には減食では得られない多くのメリットがあります。運動は単に消費エネルギーを増すだけでなく、代謝機構を改善し、体力を高め、動脈硬化性疾患の危険因子を軽減することができるのです。また、食事療法の欠点である筋肉などの身体になくてはならないものの減少をくいとめ、さらには増加させることもできるのです。
 肥満は多くの生活習慣病を引き起こすこと、肥満を防ぐには運動が不可欠なこと、さらに運動で体力を高めることにより、生活習慣病を防ぐことができるということが言えます。

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